平成9年に参加したレース

平成9年5月 第9回西宮ハーフマラソン(21km) (晴れ、風弱し)

 生まれて初めて参加したレースで、参加できるだけでもうれしかった。

 あの有森祐子選手につられて参加したのも理由のひとつです。沿道の
応援が多く、応援の力によって普段以上走れたようです。足の不自由な
女性のご老人がずっと立ったままで両手を振りながら応援をしてくれたのが
記憶に残っています。彼女は折り返し前も後もずっと大きな声で全ての
ランナーに応援してくれました。おそらく彼女は元気に走るランナーたち
からエネルギーをもらっているのであって、逆に我々は彼女に勇気づけ
られました。市民とランナーのいい関係が成立していたのです。

 21km走るのは始めてであり、多くのランナーと一緒に走るのも始めて
だったので自分にあったペースがわからずに不安感もありましたが、
沿道の応援のおかげでおもったよりもいい結果が出ました。

 走り終わったあとのビールはうまいものでした(ビールはちゃんともって
いったのです)。

 コースは武庫川の河川敷を主体としたフラットなものです。河川敷は
舗装はしてありませんが、凹凸はすくなく走りやすいコースでした。スタート
は甲子園球場の横からで、しばらく西宮の町の中を通過してから、武庫川
の河川敷へと入りゴールは武庫川の河川敷の中でした。

平成9年11月3日 第1回十三淀川マラソン(42km) (快晴、無風)

 いよいよフルマラソンです。2回目の大会がフルマラソンとは無謀だと
お考えかもしれませんが、1年前に走り始めた時からいつかはフルマラソン
を走ってみたいものだと考えていました。

 はじめは、3週間後の福知山マラソンを初回のフルマラソンにしようと
考えていたのですが、読売新聞の片隅に淀川マラソン開催の記事を
みつけ、足慣らしのために申し込んでしまいました。

 コースは普段走り慣れている所で、起伏もなく気楽に走れました。
スタート後は予定よりもペースが早かったので、ペースダウンしよう
と考えていたところ、そのまんま東さんに追い抜かれついていってしまい
ました。そのまんま東さんには折り返しちかくまでついていきましたが、いい
結果がだせたのは彼のおかげだと考えています。このレースには上岡
竜太郎さんも参加しておられましたが、マイペースでした。

 コースは枚方市の淀川河川敷公園(とても広い)から始まり淀川沿いに、
野球、サッカー、その他いろんなことをしている人々を眺めながら(こちらも
当然見られているわけだが)寝屋川、大阪へと走り、毛馬(江戸時代の俳人
蕪村が住んでいた所)で淀川を対岸へ渡り、十三で折り返して同じコースを
もどるといった単純なものです。

 交通信号は一つもなく、坂もほとんどないので初めてのマラソンとしては
いい選択でした。制限時間は8時間もあり、気楽に参加できる大会です。
大阪という大都市の中にありながらこのように広々としたところがあるとは
意外な気もします。

平成9年11月23日 第9回福知山マラソン(42km) (曇り後雨、無風)

 始めての大きな大会です。なにしろ7000名以上が同時に42km走るの
ですから。前日の午後福知山につき車でコースを下見したのですが、折り
返し地点がとても遠く感じました。3週間前のレースでいちおう完走できた
ので、前日はわりと気楽でしたが、ビールは中瓶3本におさえておきました。

 スタート直前にトイレへ行ったので,スタートを待つ列の最後尾近くになって
しまい、スタートの音など聞こえなく、何となく始まったのかなといった雰囲気
で、実際にスタートラインを超えたのは7分後でした。とにかくコース上は人
ばかりで、はじめのうちは前にいる人をどうしたら抜けるのだろうかと、それ
ばかり考えていました。

 ほとんどが由良川沿いのコースで秋ののどかな田園風景が楽しめます。
紅葉や柿の実を眺めながら走っていると早い選手は折り返しをすぎて対向
車線をもどってきます。最初にすれちがったのはあの中山選手でした。
引退してからでもたとえ市民レースといえども本気で走ってくれる姿勢を
みるとうれしかった。テレビの中でしか知らなかった大選手と同じレース
に出場できたことは記録面では雲泥の差ですが、いい思い出になります。

 沿道の応援も暖かいもので、いろんな食べ物、飴などを家の前にならべて
待っていてくれます。酒天童子で有名な大江町もとおるので、鬼のぬいぐるみ
に入った人たちの声援もありました。小さいレースも親近感が持てて楽しいけど、
このような大きな大会も遠方でもやってきて良かったと感ずるものがあります。

 コースは福知山郊外の丘の上(これが最後に効く)にある三段公園から
スタートし、福知山市内を一周したあとで由良川沿いのコースに入ります。
あとは秋の雰囲気を味わいながら走って行き、起伏はほとんどないのですが、
ゴール直前の約1kmほどは登り坂となっており、疲れ切った足にはこたえる
ものがあります。でもゴールしたあとは満足感が味わえるのです。